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[ 2018-02 -04 23:30 ]
湾の森ってどういう意味かって訊かれたことがあります。
ここが湾内であること、海の見えないところには住めそうにないこと、自分の家を森だと思っていること(笑)から、こんな名前になりました。
と、これはあとづけの理由かもしれません。決めた時のことをよく覚えていないんです。変なのって自分で思ったのは覚えているけれど。とりあえずのその呼び方が、なんだかすっかり定着してしまったのです。
さて!
ことしのお正月、コーヒーを求めて県の南へ出かけました。そこで一番に出会ったのは、木犀の絵と、この本でした。絵のことは、またいつかうまく言葉に出せるようになってからお話ししたいと思います。
『曲がり角のその先に』
好きな人は見てすぐわかる、この言葉。

著者村岡花子さんは、『赤毛のアン』の訳者として有名ですが、これは、物語の中のアンの言葉です。曲がり角は、人生の曲がり角のこと。
曲がり角のその先に。
この言葉は、希望を持ってすすもうという気持ちを私に思い出させます。
アンは、一般的には夢見る少女として知られているのではないかと思います。けれど、その人生にはいろんなことが起こります。悲しいことも、たくさんあったんです。子どもの頃には、ただ愉快なところだけを好んで読んでいましたが、アンの生き方は、著者ルーシー・モンゴメリの夢だったのかもしれないと、今は思います。私も、太陽が昇った回数分だけ、年をとったんでしょうねー。
この本をみつけたのは、佐伯市の根木靑紅堂という書店でした。
県南だからなのか、空も空気も明るくて、根木靑紅堂も外の明るさそのままの空間でした。電器がたくさんついてるとかじゃなくってー、なんだか明るい雰囲気なのです。やさしい陽気という感じかな。
ふしぎなのは本。どれも手に取ってみたくなるんです。本が魅力的に見える書店。ふだんは興味を持たない分野の本も手に取ってみたくなるんです。
もちろん村岡花子さんにはずっと興味を持っていましたが、この本も、ここだから出合ったのだろうと思いました。
それにしても、『曲がり角のその先に』という言葉。
おみくじほどに、ことしを占っている言葉のように思えます。期待と希望とを持って、すすみたいと思います。