2018年 05月 02日
海と森のkamenos
kamenos
正式名称は、創造空間kamenos。
カフェじゃなくて創造空間、とオーナーは言います。
とにかく、気に入っていてよくコーヒーを飲みに行きます。
コーヒーを飲みに行くふりをしてよく行きます、が正しいかも。
初めて行ったのは、一昨年の三月。魚見桜の咲く頃でした。
お店の存在を知ってからは気になりながらも、ぐずぐずしていました。そのうち、数日間カレーをする!というのを知って、とうとう行く気になったのでした。
それと実は、さっき魚見桜と言いましたが、日出町豊岡の魚見桜のすぐ近くでもあったのです。
どこよりも早く咲くその老木の桜を、私はいつも見逃すまいとしていたのでした。
カレーと魚見桜が重なる。これは、今行かなくては。
ぐずぐずしていたのは、どんなところか不安だったからなのですが、それなのに、お店に入ったら私はカウンターへ向かいました。
内心ためらいもしたけれど、お店の雰囲気がそうさせたのだと思います。
カウンター席にいたほかの(陽気な)女性たちと、カウンターの中の(陽気な)店主らしい人とおしゃべりをしながら、インドでヨガの修行をしてきたという男性の作ったカレーを食べました。なんかもう、食べるのとおしゃべりをするのに、忙しかった。
そのあと、回数を重ねるごとに、(はい、なぜか、それからときどき行くようになったんです)どこでもそうかもしれませんが、私は、kamenosのカウンター席になじんでしまいました。
最初よじのぼったそのカウンター席は、よじのぼったと言いたいくらい、ちょっと高くて、ちょっと緊張する椅子でした。あ、だいたいがお洒落なお店なのです。素敵というか、はい、とても素敵な。そうなんです、デザインが素敵。空間が素敵。そう、言い忘れるところでした、とても素敵なお店なんです。けれど今では、素敵なお店に対して必要な気合がないような時も、疲れた時も、泣きそうな時も、行ってます。
豊後豊岡駅の前の道を北へ、途中から坂になりますがぐんぐん上って、まずは魚見桜の看板を目指して、でも魚見桜の方へは行かず道なりにさらに上っていると、そのうち左手にkamenosの看板が出てきます。あとはそれにしたがって進み、ありの巣の一番奥のお部屋に到着、という感じでカメノスに着きます。
この建物です。
そうなんです、海が見えるのです。それが大事、私には。
しかも竹林と海の組み合わせが美しい。
室内のお話しはあとにして、そのまままっすぐ行って反対側のドアをあけると、カメノスの森に出ます。
それとは反対に、樹のあるところに来ると、ここにいるという気持ちになって落ち着きます。ずっと海ばかり求めていたけれど、樹木はあって当たり前の存在だったのかもしれないと最近は思います。
ここのランチの定番は豊後高田のhibinoパンのパニーニです。最近は新しいフレンチシェフによる季節のキッシュもあったりして、実は私、これがとても嬉しい。
オーナーは材料には気を配っていて、日出ポークや、日出産のお野菜を作うということを大事にしているようです。使うようにしているというよりも、日出や大分県産のもので作る、そもそもそこから始まっているようです。ほかのスタッフによるスイーツもあったり、日々変化するkamenosを見ていると楽しくなります。その創造性を見ていると、自分にもなにか可能性があるような気がしてくるのです。もうひとつ定番でMINNA FOODのケーキもあって、コーヒーは……そう、
そうでした、大事なこと。
コーヒー豆は、塚原高原の珈琲木馬のもの。
オーナーが、ハンドドリップでいれます。
kamenosでふしぎなのは、行くと必ず、初めて会うだれかとおしゃべりするということ。いつも未知の何かが待っているようでおもしろいです。
アップライトピアノがあって、音楽の催しや、ものづくり、読書会、お料理教室などもひらかれていて、人が集まってくる場所です。そしてなにより、そこに行けばいつもkamenosのオーナーと、kamenosのひとびとがいるんです。それが嬉しい。そういうところです、kamenos。
いつもはここにカウンター椅子が並べられています。
◆http://kameyastyle.com/
kamenosの日々の情報はFBに詳しく掲載されています。
営業日は木、金、土の11時半~17時まで
電話050-5318-0434
by wannotomarigi
| 2018-05-02 21:28
| 題名のないシリーズ