春から夏にかけてのひまわりの成長記録です。
はじまりは、まだ寒いころでした。
真夜中に、ひまわりに救われるというストーリーの映画を観たのがきっかけで、ひまわりを育てよう!と思い立ちました。
その後、偶然にも《はるかのひまわり絆プロジェクト》というのを知り、配布開始の四月一日にさっそく申し込みしました。折り返し送られて来た《はるかのひまわり》のタネをその日のうちに蒔き、フタバが土から顔を出したのが、種蒔きから八日後の四月十二日でした。
芽はぐんぐん育ち、葉の数が増えていき、見ていて楽しかったです。
ふしぎだったのは、場所によって育ち方が大きく違うこと。
ベランダは南向きで、日当たりは良すぎるほどよいのだけど、眺めているうちにふと、一番東にあるのが群をぬいてよく育っているということに気がつきました。 それで、東の端っこに一鉢移動させてみると、こんどはそれが一番育ち始めました。
小さいベランダですので、東の特等席は二席限定で、残りのもう一席は、私から期待の視線を浴びているダイダイの鉢のものでした。
そういえば薔薇も、以前地植えで育てていたアイスバーグなどは、その名の通り真っ白なのだけど、冬の朝に太陽の光を受けているときにはほのかに薄紅がかってみえて、薔薇が嬉しそうにしているように見えていました。
植物は、朝陽が好きなのでしょう。ひまわりを見ていて勝手に確信しました。人間も朝陽を浴びるといいのかもしれません。 てっぺんにあるのはつぼみだ、とはっきり自信が持てたのが六月一日でした。
なにしろひまわりを育てるのは四十年ぶりですから、どんなだったか忘れていました。
この時には私よりも高くのびていました。植木鉢の底上げがありますから、ほんとうは私よりちょっと小さいくらい?
植木鉢ゆえの水やりの難しさもありました。
暑い季節になったら、陽が落ちてからと早朝の水やりが一番いいのだけど、その両方に水やりしても、風の強い日などはカラカラになるようなのです。
一度は、つぼみがうなだれてしまっていて、びっくり。小雨が降っているからとゆだんしていたのです。あわてて水分補給させたら、数時間後には頭をもたげました。あの時は安心しました。
さあ、こんどは台風です。
ただの風の強い日にも、うなだれたり折れてしまわないかと心配だったのに、このひょろりとしたひまわりは、台風には勝ち目はないように思いました。
ところでちょっと脱線。
この頃私は、『きげんのいいリス』という本を読んでいました。静かに笑えるし、哲学書のようでもあります。子ども向けのような大人向けのような種類のユーモアがつめられた本でした。
さてお話はひまわりに戻りまして。
実は、ひまわりのタネは二十粒蒔きましたが、発芽したのが半分ほど。成長には大きな差があって最後まで順調に育ったのが三本。そのうち一本は強風で折れて、のこっているのがこの二本だったのです。
たった二本になってしまったという思いと、二本が大きく育ったという嬉しさがありました。それから、もっとたくさんあったら台風のとき家の中に取り込むことが出来なかったでしょうね……と台風のときに気づきました。地植えのひまわりはもちろん家に取り込めないけれど、鉢育ちのひまわりは、地植えひまわりよりもひょろりと育つのだと思うんです。だからきっと折れやすい。
台風の真夜中、すっかり忘れていて、玄関で背の高い何者か、に遭遇した時はぎょっとしました。
そして、なんとひまわりちゃん、台風で家に避難している日の朝に開花しました。目が覚めたら空がなかったなんて、ひまわりはどう思ったでしょう。
この朝は、雨の予報に反して、青空でしたので、急いでベランダに戻しました。
はじまりは、まだ寒いころでした。
真夜中に、ひまわりに救われるというストーリーの映画を観たのがきっかけで、ひまわりを育てよう!と思い立ちました。
その後、偶然にも《はるかのひまわり絆プロジェクト》というのを知り、配布開始の四月一日にさっそく申し込みしました。折り返し送られて来た《はるかのひまわり》のタネをその日のうちに蒔き、フタバが土から顔を出したのが、種蒔きから八日後の四月十二日でした。
ベランダは南向きで、日当たりは良すぎるほどよいのだけど、眺めているうちにふと、一番東にあるのが群をぬいてよく育っているということに気がつきました。
小さいベランダですので、東の特等席は二席限定で、残りのもう一席は、私から期待の視線を浴びているダイダイの鉢のものでした。
そういえば薔薇も、以前地植えで育てていたアイスバーグなどは、その名の通り真っ白なのだけど、冬の朝に太陽の光を受けているときにはほのかに薄紅がかってみえて、薔薇が嬉しそうにしているように見えていました。
植物は、朝陽が好きなのでしょう。ひまわりを見ていて勝手に確信しました。人間も朝陽を浴びるといいのかもしれません。
なにしろひまわりを育てるのは四十年ぶりですから、どんなだったか忘れていました。
植木鉢ゆえの水やりの難しさもありました。
暑い季節になったら、陽が落ちてからと早朝の水やりが一番いいのだけど、その両方に水やりしても、風の強い日などはカラカラになるようなのです。
ただの風の強い日にも、うなだれたり折れてしまわないかと心配だったのに、このひょろりとしたひまわりは、台風には勝ち目はないように思いました。
ところでちょっと脱線。
この頃私は、『きげんのいいリス』という本を読んでいました。静かに笑えるし、哲学書のようでもあります。子ども向けのような大人向けのような種類のユーモアがつめられた本でした。
実は、ひまわりのタネは二十粒蒔きましたが、発芽したのが半分ほど。成長には大きな差があって最後まで順調に育ったのが三本。そのうち一本は強風で折れて、のこっているのがこの二本だったのです。
たった二本になってしまったという思いと、二本が大きく育ったという嬉しさがありました。それから、もっとたくさんあったら台風のとき家の中に取り込むことが出来なかったでしょうね……と台風のときに気づきました。地植えのひまわりはもちろん家に取り込めないけれど、鉢育ちのひまわりは、地植えひまわりよりもひょろりと育つのだと思うんです。だからきっと折れやすい。
台風の真夜中、すっかり忘れていて、玄関で背の高い何者か、に遭遇した時はぎょっとしました。
この朝は、雨の予報に反して、青空でしたので、急いでベランダに戻しました。
花開いたあと、花びらが乾燥してきれいでした。この筋書きは、なんとなくほかのひまわりと違うような気がします。はたしてタネは出来るのでしょうか。
このあと花がらの横に小さなつぼみが出来て、こんな小さいのに咲けるかと見守っていましたが、ちゃんと咲きました。咲いた日、二度目の台風が来ました。
このあと花がらの横に小さなつぼみが出来て、こんな小さいのに咲けるかと見守っていましたが、ちゃんと咲きました。咲いた日、二度目の台風が来ました。
それから、結構長く咲いています、この小さなひまわり。今も。
これからどうなるのか見守っています。
これからどうなるのか見守っています。
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by wannotomarigi
| 2018-08-05 11:39
| こんなまいにち